月経移動 月経移動 こんな症状の方へ 旅行・スポーツなどの大切なイベントなどと月経を重ねたくない 受診から処方までオンラインで済ませたい 会社や友達との約束が急に入ってしまった。 次回の月経を動かしたい※次回月経予定の5-7日前からお薬の服用が必要です 月経移動について (中用量ピル) 結婚式・旅行・スポーツなど大事な予定の日に月経が重なってしまう場合、ピルを服用して月経を早める、もしくは遅らせる事が出来ます。月経移動には、基本的に中用量ピルの「プラノバール」というお薬を使用します。このお薬は、エストロゲンというホルモンが低用量ピルよりも多く含まれているため、より確実に月経を移動することができます。なお、月経移動の確実性は下がりますが、副作用の発現に抵抗がある方、過去に強い副作用が出た方は低用量ピル(マーベロン)で月経を移動する事も可能です。 月経調整には2通り 月経の時期を早める 月経開始日より5日以内からプラノバールを1日1錠、10~14日間服用します。服用終了日から数日で生理がきます。※遅らせる方法より成功率がやや低くなりますが、月経を避けたい時期にピルを服用しなくて済みます。 月経の時期を遅らせる 月経開始予定日の約7日前からプラノバールを1日1錠服用開始し、イベント終了日まで服用を続けます。服用終了日から数日で生理がきます。※イベントの最中に服用する必要がありますが、早める方法よりも成功率がやや高くなります。 中用量ピルの主な副作用 吐き気・嘔吐、食欲不振、頭痛、乳房痛、むくみ、体重増加、発疹が報告されています。吐き気の副作用に備え、プリンペランという吐き気止めのお薬も一緒に処方させていただきます。重い副作用はまずありませんが、念のため注意が必要なのは「血栓症」です。血液の固まりで血管が詰まることで起こります。生じる所はいろいろです。手足、とくにふくらはぎの痛みやシビレ、激しい頭痛、突然の息切れ、急に視力が落ちるといった症状が前触れとなります。万一、そのような症状があらわれたら、すぐ医師に連絡してください。 中用量ピルの副作用が不安な人は低用量ピルがおすすめ 次々回以降の月経を移動させたい人で、中用量ピルの副作用が心配な場合は低用量ピルで月経を早めることもできます。 【ピルの服用方法】 低用量ピルで月経を早める場合も中用量ピルと同じ方法です。次回の月経の初日から5日目までの間にピルの服用を開始してください。10~14日間ほど服用し、中止すると2日程度で生理がきます。低用量ピルを使用する場合も、月経の初日から5日目までの間に服用を開始しなければ、月経を早めることができないため注意してください。 【注意事項】 ホルモン濃度を保つために、毎日同じ時間(1~2時間の時間内)に服用してください。中用量ピルは低用量ピルと比べて女性ホルモンの含有量が多く、副作用も強く現れる傾向にあります。そのため、長期服用には向かず、中用量ピルの連続服用は14日程度が限度です。飲んではいけない方禁忌:50歳以上、喫煙者(35歳以上1日15本以上)、重症高血圧、片頭痛(前兆を伴う)慎重投与:40歳以上、BMI30以上、喫煙者、軽症高血圧、脂質代謝異常、片頭痛(前兆がない) とりあつかい中用量ピル プラノバール/21錠 プラノバール配合錠吐き気止め(プリンペラン)付き 購入する よくある質問 中用量ピルを服用できない人はいますか? 妊娠の可能性のある方、肝臓の悪い方、ヘビースモーカー、血栓症の既往のある方は服用できません。 低用量ピルを飲んでいます。中用量ピルで月経移動した方がいいですか? 次回の月経を移動させたい場合、中用量ピルを服用して月経を遅らせましょう。次々回の月経を移動したい場合、今服用している低用量ピルで月経を早めましょう(中用量ピルを使う必要はありません)。 中用量ピルにもPMSの改善・避妊などの低用量ピルと同じような効果はありますか? 中用量ピルも、継続的に服用した場合はPMSの改善・避妊などの効果が期待できます。ただし、中用量ピルは含まれるホルモン量が多いため副作用がでやすい傾向があります。そのため、月経移動以外を目的とする場合は低用量ピルを服用して下さい。 月経移動は100%成功しますか? 極めて高い確率で移動することができますが、どのような医療行為も100%というものは存在しません。中用量ピル(プラノバール)を使用する、予定ギリギリに開始しない、飲み忘れしないことが成功率を上げる秘訣です。 予定の直前でも移動できますか? 次回の月経予定日5日前を過ぎて服用を開始した場合、移動に失敗する可能性が高くなります。直前でも処方は可能ですが、予定の1ヶ月前にはご相談いただくことをおすすめします。 中用量ピルの副作用が不安です。対策はありますか? 副作用として、吐き気・嘔吐、食欲不振、頭痛、乳房痛、むくみ、体重増加、発疹がございますが、頻度はそれほど高くはありません(5%未満)。当院では、副作用の中で多い症状である吐き気に備え、プリンペランという吐き気止めのお薬も一緒に処方しております。これらの副作用が出たとしても普段の生活に支障が無ければ服用を継続して問題ありません。もし副作用の症状が強く、お薬の服用が難しい場合は服用を中止し、医師にご相談下さい。 何時に飲めばいいですか? 時間の指定はありません。毎日だいたい決まった時間に服用して下さい。 飲酒しても良いですか? 飲酒は問題ありません。飲酒により嘔吐してしまうと、ピルも吐き出されて効果がなくなる可能性があります。