ドライアイ治療

ドライアイ治療

ドライアイとは?

目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって涙が均等に行きわたらなくなる病気であり、目の表面に傷を伴うことがあります。

いわばドライアイは涙の病気といえます。高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、ドライアイ患者さんも増えております。

「涙」は目の表面をおおい、目を守るバリアのようなはたらきをしています。   

ドライアイの要因には様々なものがありますが、とくにパソコン、コンタクトレンズ、エアコンなどを使用することで涙が蒸発しやすく、不安定になり、目の表面の細胞を傷つけてしまいます。  

また、「まばたき」は、涙の分泌を促す刺激となって涙を出したり、目の表面に涙を均等に行きわたらせるはたらきを担っています。

とりあつかい治療薬

ジクアス点眼液

結膜に作用して、涙を構成している水分やムチンの分泌を増やし、涙液を量的・質的に改善します。
1日6回点眼してください。
副作用として、最初のうちは軽度の充血・しみる方と、めやにが多くなる方がいます。めやにが増えたように感じるのは涙液中のムチンが増加するためです。
※コンタクト装用中の点眼が可能です。

ムコスタ点眼液UD2%(レバミピド懸濁性点眼液2%「参天」)

炎症を伴うタイプ、ゴロゴロ感の強いドライアイの方に有効な点眼薬です。ムチンの分泌を促進するとともに、粘膜の炎症を抑える効果もあります。
点眼後、喉の奥の苦みや、目の周りに薬の成分が付着して白くなることがあります。

1日4回点眼してください。

副作用として、使用した際に苦味を感じることがあります。これは点眼した液が喉の方まで流れるためです。
白く濁った点眼液なので、点眼後のかすみがでたり、まつ毛に付着して白っぽくなることもあります。
※コンタクト装用中の点眼が可能です。ただしソフトコンタクトレンズに吸着することがあります。

ヒアレイン点眼液0.1%(ヒアルロン酸点眼液0.1%)
ヒアレイン点眼液0.3%(ヒアルロン酸点眼液0.3%)

目の表面を保護し、傷が治るのを助けます。また、涙液を安定化させ目の乾燥を防ぐ作用もあります。
1日5~6回点眼してください。
副作用はほとんどありません。乾燥を防ぐための特有のベタつきがあります。

※ヒアレイン点眼液0.3%は粘度が高く、目の表面の水分を奪ってしまい、ドライアイを悪化させてしまう可能性があります。

※コンタクト装用中の点眼が可能です。ただしカラーコンタクトレンズへの影響は検討していないため、装用中の点眼は避けてください。

人口涙液マイティア点眼液

涙に近い性質を持った人工涙液です。目の表面が潤い、乾き目(ドライアイ)にともなう不快な症状がやわらぎます。
1日5~6回点眼してください。
副作用はまずありません。

※ソフトコンタクトレンズ装着時には使用しないこと(レンズの中に薬剤が徐々に吸着されて、眼刺激やレンズ物性に影響を与えるおそれがある)

疲れ目に

サンコバ点眼液

目の疲れをとる目薬です。目の神経の働きをよくして、調節機能を改善します。疲れ目によく用いられます。
1日3~5回点眼してください。
副作用はほとんどありません。

※ソフトコンタクトレンズをつけている場合には、レンズを外してから点眼し、5〜10分間の間隔をあけてからレンズをつけてください。